8月19日(火),今年度3回目となる十日市きんさい倶楽部を開催しました。
今回のテーマは「被爆体験記朗読会」です。
公開講座として開催しましたので,近隣の小学生の参加もありました。
「被爆体験記朗読会」は,国立広島原爆死没者追悼祈念館より派遣された,
被爆体験記ボランティアの藤川さんと下岸さんに行っていただきました。
はじめに原爆の実相についてのDVDを鑑賞し,藤川さんより爆心地の地図をもとに,
より詳しいご説明をいただきました。

その後は,被爆体験記の朗読が行われました。
今回は,まずは体験記を1つずつ朗読され,その後は原爆詩を4編朗読されました。
お二人の透き通った声で語りかけるような朗読は素晴らしく,皆さん聞き入っておられました。


お二人の朗読を聞いた後は,皆さんにも朗読体験をしていただきました。
はじめは遠慮して手を挙げる方がいない中,お二人の促しを受け,
小学生が一番最初に朗読をしてくれました。これをきっかけに他の小学生達や,
会員の方もご自分の選んだ詩を朗読されました。


朗読会で読んだ詩は,被爆から7年後に作られた詩集で,当時まだ幼かったこども達が,
小学生,中学生になった頃に作成された詩集だと教えていただきました。
親や家族を亡くした時の経験を綴られたものだそうです。(出典:「原子雲の下より」青木書店)
詩を改めて読むと,当時まだ10歳にも満たないこども達の言葉が記されており,
飾らない素直な言葉だからこそ,心に迫る思いがありました。
また藤川さんより,原爆投下後に多くの被爆者の方が三次にも運ばれ,
当時の三次の人が献身的に治療にあたったというお話や,三次に集団疎開しており,
親が広島で亡くなったことで,戦争孤児となった子ども達を支援した人もいたという
エピソードもお伝えいただきました。
8月は,平和学習をテーマに昨年度からきんさい俱楽部で開催をしております。
聞くのが辛いと思われる方もおられる内容ではあると思いますが,会の最後に,
藤川さんと下岸さんより,未来を担うこども達のために平和を訴える活動を続けたい,
そのために,大人たちがいま頑張って伝えていかないといけないと語り掛けておられました。
今後も,十日市きんさい俱楽部での平和学習は続けていきたいと考えております。
ご参加された皆さん,ありがとうございました。
さて,次回の十日市きんさい倶楽部は,
9月16日(火)14時~(受付開始は13時30分~)
講師に広島県自主防災アドバイザー/十日市3区防災士としても活躍される
田原 岳治さんをお招きし,
「十日市の防災を考えよう」をテーマにお話しいただきます。
ご参加お待ちしております!(※通常通りの会員さま向けの開催です。)