8月20日(火),調理体験を通じて食を楽しみ,食の自己管理力の基礎を培い,子ども自身が「調理する力」をつけることを目指した,夏休み子ども教室の第三弾,「料理教室」を開催しました。
前年度に引き続き企画した,今回の料理教室も申込み開始からあっという間に定員の20名に達し,できる限りの希望に応えたいと,定員を増員し,当日は24名の児童が参加してくれました。
講師に三次市食生活改善推進協議会十日市支部の会員4名と,三次市健康推進課より3名の皆さまをお招きし,今回は以下の3つの献立で調理実習を行いました。
・夏野菜カレー(なすやズッキーニなどの夏野菜入り)
・トマトレモン漬け
・オレンジミルクゼリー
はじめに,講師より一日を元気に過ごすために大切な「朝ごはん」の役割について,〇✕クイズ形式で勉強をしました。
朝ごはんを食べると,脳が元気に動き,学力・体力アップ!また,腸の動きも活発になる他,朝食をしっかり食べることで太りにくい体になる…など,『朝ごはん』には良いことがたくさん‼
児童たちは知らないことが意外にも多かったようで,クイズの正解が発表されるごとにざわめきが起こっていました。
机でのお勉強を済ませ,いよいよ調理実習…の前に…
料理中の安全のための注意点について説明を受けました。
「料理は,おいしく作ることはもちろんですが,包丁など,危険な道具も使うため,何より安全に行うことが大切です。また,手洗いや身支度などの衛生管理も大切です。」
説明が終わり,丁寧に手洗いをしたら各担当の講師と学年様々な4つのグループにわかれて調理実習がスタート!
全体に向けて講師がレシピにそって調理手順を一つ一つ説明した後,各グループについた講師は料理を通して子どもたちの自主性を育むため,基本的に手を出さず,包丁やピーラーなどの取り扱いを誤らないようにサポートし,児童たちはゆっくり,慎重に手を動かしました。
また,見学にいらした数人の保護者も少し離れた見学席から子どもたちの調理の様子を静かに見守られました。
それぞれの材料を洗い,切っていきます。
家族以外のなかで初めて調理体験をする低学年の児童は,講師から包丁の持ち方や手の添え方などを丁寧に教わり,にんじんやじゃがいもなど,少しずつ切っていきました。
家庭でのお手伝いや学校の調理実習で多少なりと調理経験のある高学年の児童は,講師のアドバイスを受けて慎重に手際よく進め,低学年の児童にも目を配りながらグループをリードしてくれていました。
やけどに気を付けて焦がさないように具材を炒めます。
もちろん,途中の片付けも忘れません。
カレーを煮込む合間には,食育に関する紙芝居やゲームで楽しみました。
いつの間にか会場内はトマトの甘酸っぱい香りやカレーのスパイシーな香りに包まれ…
3品が完成!
自分たちで作った料理を配膳し,会場のみんなで会食しました。
なかには苦手な野菜を調理した児童もいましたが,一口食べてみると…
「自分で料理したからおいしい!」と完食‼
カレーのおかわりを次々と求める児童たち…
みんな満足した様子が伝わってきました。
今日の料理教室を経験し,多くの児童が自分で調理したことの達成感を味わい,自信をつけ,「家族にも見てもらいたい!」「できるようになったことを見てもらいたい!」と家庭で実践する意欲につながり,また,食べることへの関心や楽しみを感じ,食の重要性を改めて感じてくれたようです。
教室の最後に参加児童より寄せられた感想をいくつか紹介します。
・野菜の皮を剥いだり,切ったりしたのが楽しかったです。【2年生】
・包丁を使えるようになったし,カレーライスも作れたからうれしかったです。【3年生】
・カレーを作るのも楽しかったけど,みんなで作ったのが一番楽しかったです!【4年生】
・トマトが苦手だったけど,おいしく食べられたのでうれしかったです。【5年生】
・包丁を使うのが難しかったので,家でも練習してもっと上手になりたいです。【5年生】
・「朝ごはん」のありがたみや大切さがわかりました。【5年生】
・いろいろな調理道具の使い方を知れたし,初めて作ったカレーでみんな笑顔になれたからよかったです。
嫌いな食べ物も味付けをしたら食べられました。
これからもみんなが笑顔になれるような料理を作りたいです。【5年生】
・同じグループになった人たちと交流して一緒に食べて楽しかったです。【5年生】
・作り方を教えてもらって,いろいろなことが学べてよかったです。
家でも習ったことを活かしてカレーを作れるようになりたいです。【6年生】