9月10日(火),第4回となる十日市きんさい倶楽部を開催しました。
今回のテーマは「防災」で,当日は72名の方が参加されました。
甲奴町で防災士としてご活躍の西田井恭子さんを講師にお招きし,
非常持ち出し袋の中身を考えるお話しをしていただきました。
十日市きんさい俱楽部では,初形式のグループワークでしたが,
皆さん積極的に会話しながら真剣に取り組んで下さいました。
用紙に書かれた防災品の中から,自分が必要だと思うもの10個を選ぶというワークで,
話した後は,代表のグループの方に,実物を防災リュックに入れて背負ってもらうこともしました。
実際に考え,触れてみることで,これまでなんとなく備えていた防災品も,
自分達の生活で具体的に想像することで,より身近に感じていただくことが出来たのではないかと思います。
その他に,西田井さんが常備されている防災ポーチの中身や,便利な防災グッズのご紹介もしていただきました。
防災品の保管についても教えて下さいました。
防災品がまとまったリュックなどお持ちの方も多いかと思いますが,
①開けて中身を確認する。(電池やコードなどは別で用意するものも多い)
②実際に使用してみる。(使い方が分からないもの,非常食の味見などしてみる)
③家庭のどこに置くのか考える(玄関近くに置いておくと安心。押入れの奥などに入れておかない)
意外と抜けてしまうことで,実際に災害が起きてからでは遅いことだと改めて教えていただきました。
お話しは時にユーモアを交えてして下さった西田井さんでしたが,全ては「命あってこそのはなし」と
語りかけておられる姿が印象的でした。
大切なのは危険が迫っている時に,いかに早く安全な場所へ避難できるかに尽きるのだと思います。
十日市という場所は,他県の大地震や他市の豪雨災害と比べると,比較的被害は少ない土地です。ですが,
だからと言って何もしなくて良いという訳ではないことを,改めて考えるきっかけになったと思います。
「避難」と言っても,市の開設した避難所に逃げることだけが避難ではなく,高台に住む友人宅へ泊まりに行ったり,商業施設や宿泊施設に行って,危ない場所を避けて過ごすことも避難だと話していただき,不安が先行しがちな防災のイメージが変わるお話しをしていただけました。
参加された皆さんの,聞き漏らさないようにとメモを取っておられる姿も沢山みられました。
西田井さんのご尽力で,甲奴町は防災に関しての取り組みが盛んなので,色々と教えていただきながら,
十日市も,自主防災により力を入れて取り組んでいけるように進めていきます。
次回の十日市きんさい倶楽部は
10月8日(火)13:30~
三次市役所社会教育課の方による
「次世代に伝えよう 貴重な文化財」です。
どうぞお楽しみに!