8月9日(金),小学生を対象とした夏休み子ども教室の第二弾となる「習字教室」は,~夏休みの宿題「習字」を書いてみよう!~と題して,書道文化の学びと技術の向上,地域の異世代交流を目的に,十日市自治連合会として初めて企画しました。
講師に十日市在住の書家で 島田書道教室 島田 真由美 先生をお招きし,参加者を募集したところ,早々から多数の申込みがあり,定員を急きょ増員し,30名の児童が参加してくれました。
また,当日は,島田先生のご厚意により,先生が部活動の指導をされている三次高校書道部1・2年生の有志4名と,島田先生のご長男であり大学4年生の聡太郎さんも児童の指導サポートとして参加くださいました。
はじめに,島田先生より「今日,この教室でのお約束」として児童に3つお話しされました。
①正しい姿勢で書く
②丁寧に綺麗な字を書く心構えを大切にする
③周りの人たちと友達になる(作品を互いに褒めあうなど,声かけをする)
この3つの約束を意識し,それぞれの課題と目の前の半紙に向かっていよいよ習字のスタート!
初めて習字に挑戦した1・2年生の児童は,先生や学生に筆の持ち方から姿勢などを丁寧に教わり,練習しました。
小学校などで既に習字を習っている上級生たちは,先生が事前に各児童に書いて来られた「課題」と「名前」のお手本を見ながら挑戦し,練習を重ねて,先生方からアドバイスを受けながら何枚も書き進めることに集中しました。
また,今回,当連合会 道原会長も児童に加わり,5年生の課題「信じる道」にチャレンジしました!
日頃,筆ペンで文字を書くことは多い達筆の道原会長ですが,大筆で半紙に文字を書くのは○○年振り…墨の量加減も難しく,思うように字が書けず,とくに名前にもある「道」の部首(しんにょう)がうまくはらえないと苦戦を重ね…,それを見守っていた高校生や隣の児童にコツを教わり…
その後,驚くほどに美しい「道」が書けるようになっていました!(字がきれいに書けた喜び,初心に返りますね)
一人一人が真剣な表情で筆を半紙に滑らせていく姿に,会場内は程よい緊張感と同時に,島田先生や学生たちが優しく,また,筆で字を書く楽しみを伝えながらの指導に子どもたちから笑顔もこぼれました。
何枚か書いた児童たちは島田先生に作品を見てもらい,先生からそれぞれの頑張りやうまく書けているところ,気を付けるべき「とめ・はね・はらい」などのポイントの助言を受け,会場の全員で共有できるように説明されました。
最初は,自信がなく,先生に直接見てもらうことをためらっていた児童たちも,一人二人と先生の講評が進み,笑顔で席に戻り,次の一枚に挑む児童の姿を見て…気付けば先生の前には講評を待つ列ができ,書いてはまた並び…また席に戻り,練習を重ねるうちに,どんどん上手になり,それぞれの清書作品が完成!
いつの間にか打ち解けた周りの友だちに作品を見せ合い,みんな満足した様子が伝わってきました。
島田先生が開始時に伝えられた③つのお約束も無意識のうちに達成できたようでした◎
現代は,パソコンやスマートフォンが普及し,文字を「書く」ことよりも「打つ」ことが増えつつありますが,今回の習字教室を通し,参加児童は文字を書くことの重要性や個性あふれる自分や相手だけの手書きの「書」への関心や楽しみも持ち帰ってくれたようです。
教室の最後に参加した児童から寄せられた,たくさんの感想を一部ご紹介します。
・いろいろな文字を書いて習字を学んで友だちもできて楽しかったし,もっと習字を書きたくなりました。
とても楽しかったです。【2年生】
・前より習字を書くのが上手になれました!先生からアドバイスをもらって,それに気を付けて書いたらいい作品ができました。友だちとも見合って「ここいいね!」とか言い合いながらできて良かったです。
楽しかったです!【5年生】
・先生や高校生や大学生のお兄さんお姉さんの教え方も分かりやすくてすごく勉強になったし,習字が好きになりました。【5年生】